PROFILE登壇者プロフィール

ISS・「きぼう」 利用シンポジウム 2023

2023年 2月9日(木) | 10時20分 - 16時30分

辻岡 義堂

辻岡 義堂

日本テレビアナウンサー

2009年入社。2015年に『ズームイン!!サタデー』6代目総合司会に就任し、土曜朝の顔として活躍。 去年の北京冬季五輪では「ギドゥンドゥン」の愛称で一躍話題に。13年ぶりのJAXA宇宙飛行士選抜試験にも挑戦し、『スッキリ』や『ソラテレ』を通じて宇宙開発の魅力を発信中。3児の父。

[コメント]
思い切って飛び込んだ時の発見は無数です。JAXA宇宙飛行士選抜試験への挑戦が、私に様々な出会いをもたらしてくれています。宇宙開発に携わる全ての皆様に敬意を表し、最先端の宇宙利用を共に探求させて頂く所存です。今回のシンポジウムが皆様の挑戦を後押しする有意義な時間になればと願っています。

[登壇プログラム]
総合司会

佐々木 宏

佐々木 宏

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 理事 有人宇宙技術部門長

1987年、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。HOPE、OREXの研究開発、LE-7エンジンの開発の後、1994年よりHTVの開発を担当。HTVプロジェクトサブマネージャー、経営企画部次長、宇宙科学研究所科学推進部長、国際宇宙探査センター長を経て、2020年4月から現職。

[コメント]
2030年までの国際宇宙ステーション(ISS)運用延長に日本政府が正式に参加表明いたしました。また、2030年以降のポストISSの準備も始まっています。今若田宇宙飛行士もISSにて活躍中ですが、新しい宇宙飛行士の選抜も順調に進んでいるなど、有人宇宙利用の未来が拡がりつつあります。 これまで多くの成果を創出してきた「きぼう」日本実験棟ですが、現在、この”新たなステージ”に向けた大事な時期にあり、2030年までの間にどのような成果を挙げていくかが重要と考えています。 今年のきぼう利用シンポジウムは3年ぶりの現地開催となりました。皆様との議論を楽しみにしております。

[登壇プログラム]
オープニング、第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

白川 正輝

白川 正輝

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター長

1994年4月、宇宙開発事業団(現JAXA)入社。2004-2006年、内閣府(科学技術政策担当)勤務。2018年4月より、JAXAきぼう利用センターきぼう利用企画グループ長。博士(工学)

[コメント]
入社以来、宇宙環境利用及びISS計画に関する業務に従事し、最近では「きぼう」での小動物利用研究や国際調整を推進してきました。現在はきぼう利用戦略の策定、きぼう利用に関わるプロモーション、国際調整等を担当しています。「きぼう」が科学研究や技術開発の分野で優れた成果を蓄積し、地上社会や将来の日本の有人技術に不可欠な軌道上の研究開発プラットフォームとして幅広く認識されるよう、戦略的な取組みを推進したいと思います。本シンポジウムの企画担当として、参加者の皆さまには、是非きぼう利用の状況や取組みの最前線についてご理解いただき、引き続きご支援を頂ければ幸いです。

[登壇プログラム]
オープニング、クロージング、第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

植松 洋彦

植松 洋彦

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) チーフエンジニア Post ISS検討チーム長

初号機開発から最終号機の運用までHTVに16年間従事し、2018年からはチーフエンジニアとして有人プロジェクト全般の審査に携わる。現在ポストISS検討チーム長として、JAXA内議論のとりまとめ役。

[コメント]
ISS運用が2030年まで延長される中、地球低軌道活動へは民間旅行事業の参入、民間ステーション計画の具体化が進み、これまでの有人宇宙開発の「常識」が変化する時代に入りました。この新時代に際し、これまでの旧態依然とした宇宙開発概念に囚われた私自身のマインドセットをどうブレイクスルーしていくか。それが私自身に課せられた最も大きなチャレンジと認識しています。今回のパネルディスカッションでは、低軌道商業化に向けた皆さんの熱い想いを伺い、自らの考え方や方向性に関し、今後向かうべき姿を模索できればと思います。

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

佐藤 将史

佐藤 将史

一般社団法人SPACETIDE 共同設立者・理事 兼 COO

日本初の民間発宇宙ビジネスカンファレンス"SPACETIDE"の企画・運営を行う。内閣府「みちびきエバンジェリスト」。気象庁「静止気象衛星に関する懇談会」委員。茨城県「いばらき宇宙ビジネス創造アドバイザー」。UCLA公共政策大学院修了

[コメント]
2030年までの運用延長となったISSと「きぼう」は、宇宙機関による宇宙開発の主役の一つであると共に、今後は一層、民間活躍のカタリストとしての役割が期待されます。米国ではISSと連携した商業ステーション開発が進んでおり、日本でもISSを起点とする民間の様々な動きが立ち上がっています。これらの成果は、低軌道にとどまらず月に至る様々なセグメントに波及するものです。ISS・「きぼう」による価値波及の潮流が拡大・加速する場にできるよう頑張ります。

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

高田 敦

高田 敦

兼松株式会社 航空宇宙部

2013年、半導体商社に入社。宇宙用高信頼性部品の調達及び新規プログラム立上に従事。国内衛星、補給機向けに複数プログラムを統括。2018年8月から兼松株式会社にて宇宙機器、部品の輸入と新規事業立案に従事。Sierra Spaceと提携し、ポストISSを推進中。

[コメント]
当社は、ポストISSに向けた活動を米国で実施しているSierra Space社と提携しております。これまで官が主体だった地球低軌道利用が、多くの人々に解放されるワクワクする時代が到来します。皆様の希望が詰まった「きぼう」日本実験棟をしっかりと後世に残し・繋げて、次の世代の人たちが活躍できるポストISSの時代を創っていきたいと思います。皆様と共創して、本邦の宇宙産業発展に貢献して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

芳澤 僚

芳澤 僚

Space BD株式会社 事業ユニット統括 ISSプラットフォーム事業

2016年4月、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社入社 。消費財・食品・電機メーカーや総合商社などの業界において、中長期的な戦略策定や新規事業開発といったテーマからオペレーション効率化や組織再編等のテーマまで幅広く経験。 2022年2月、Space BD株式会社入社。微小重力空間を用いたライフサイエンスサービス事業他を担当。

[コメント]
Space BDは、JAXA様初の民間開放案件「ISS『きぼう』からの衛星放出事業」の事業者に選定いただいたことを皮切りに、基幹事業である衛星打上げ事業に加え、国際宇宙ステーション(ISS)を初めとする宇宙空間を活用したライフサイエンス事業・ブランディング・マーケティング利用・地域産業振興支援サービス・教育分野などの事業を展開しています。本シンポジウムでは、技術とビジネスモデルの実証機会の最良の場である「きぼう」という素晴らしいアセットを活用し、宇宙の商業化に向けた可能性に向けて意見交換させていただければ幸いです。

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

堀口 真吾

堀口 真吾

株式会社DigitalBlast 代表取締役CEO

野村総合研究所、日本総合研究所等にて、主にデジタルテクノロジーを活用した新規事業開発、マーケティング戦略の立案・実行、デジタル戦略立案・実行に従事。特に金融、ハイテク・通信、宇宙を専門とする。2018年に宇宙ビジネスコンサルティングを展開するDigitalBlastを創業。

[コメント]
DigitalBlastは、2024年にISSでの設置・運用を目指す小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」を開発し、微小重力環境下の植物や細胞の重力応答に関する基礎データを取得する実験プラットフォームの提供を行い、民間での宇宙実験を促進していきます。また、「ポストISS」を見据え、これまでの日本の「きぼう」日本実験棟における技術や知見を生かした民間主導での「民間宇宙ステーション(CSS)構想」も立ち上げました。宇宙産業をリードする皆様、そしてこれから宇宙産業への参入される皆様とご一緒に、「ポストISS」の宇宙における新たな経済圏を創出したいと考えています。この機会に議論できることを楽しみにしています。

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

山本 雄大

山本 雄大

三井物産株式会社 プロジェクトマネジャー

2013年4月に三井物産株式会社へ入社し、建機・産業システム部で建設機械の代理店事業(海外事業会社管理、製品の輸出業務)を担当。航空・交通事業部での航空機エンジン事業担当やフランス修業、欧州三井物産パリ支店における航空・宇宙・防衛事業担当などを経て、2020年10月、輸送機械第四部 宇宙事業開発室:民間宇宙ステーション事業に異動。現在はAxiomとの資本提携、ISS利用促進、宇宙・通信インフラ事業(衛星地上局事業)を担当。

[コメント]
ポストISSの時代において、日本としてどうあるべきか。この難題に挑戦していることを、誇りに感じています。シンポジウムの場にて、同じ志を有する方々とディスカッション出来ることを楽しみにしています。

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

佐藤 巨光

佐藤 巨光

有人宇宙システム株式会社 ISS利用運用部 部長 兼 新事業開拓室 室長

1997年、東京大学 工学系研究科航空宇宙工学専攻修了・博士号(工学)取得。 同年、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)入社。国内初の宇宙飛行士訓練インストラクタ認定や国際宇宙ステーション(ISS)における「きぼう」計画管理業務従事を経て、2019年にはJAMSSの新規事業開発として独自のペイロードを開発。ISS内での実証ミッションと宇宙環境を利用したサービス提供を実現。2022年からJEM運用・利用業務の主体であるISS利用運用部の部長職とISS退役後を見据えた事業開発を行う新規事業開拓室の室長を兼任。

[コメント]
2008年に「きぼう」がISSに設置されて15年たち、日本が宇宙ステーションを有するのが当たり前の時代になりました。「きぼう」初期運用に関わった者として、次の世代に有人宇宙環境利用を継承するのが責務と考えています。「きぼう」から始まり、民間主体の有人低軌道(LEO)利用へとつながる新たなストーリーを議論出来ればと思います。

[登壇プログラム]
第1部:主役は民間!ポストISS時代の地球低軌道利用

Kathryn Lueders

Kathryn Lueders

NASA Associate Administrator,Space Operations Mission Directorate

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

Ryan Prouty

Ryan Prouty

NASA Manager,ISS Research Integration Office

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

Michael T. Suffredini

MATT ONDLER

Axiom Space, Inc. CHIEF TECHNOLOGY OFFICER

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

John Roth

DR. MICHAEL BAINE

Axiom Space, Inc. CHIEF DESIGNER

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

Jeffrey Manber

DR. ERIKA WAGNER

Blue Origin, LLC. SENIOR DIRECTOR, EMERGING MARKETS

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

Rick Mastracchio

Daniel Tani

Northrop Grumman Corporation. Director of Business Development

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

Rick Mastracchio

Marshall Smith

Voyager Space Vice President of Exploration

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

Rick Mastracchio

Angela Hart

NASA Commercial LEO Program Manager

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

若田 光一

若田 光一

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士

NASA宇宙飛行士室ISS運用ブランチチーフ、JAXA ISSプログラムマネージャ、JAXA理事等を歴任。 2014年には、日本人初となるISS船長を務める。2022年10月からISS長期滞在中。

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

吉崎 泉

吉崎 泉

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター 技術領域主幹

1994年からスペースシャトルや国際宇宙ステーションを利用した微小重力実験を担当。2014年~2016年は広報部にて報道対応。現在は船外実験プラットフォームの他、国際調整、利用計画調整業務に従事。

[コメント]
2030年までの国際宇宙ステーション運用延長に日本が正式に参加表明し、その先の地球低軌道利用についても議論が活発化しています。本セッションでは、NASAのリーダーをお迎えし、今後の日米協力について議論します。

[登壇プログラム]
第2部:地球低軌道利用と日米協力の未来

芝 大

芝 大

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター きぼう利用企画グループ長

医学部教員として約10年間、医学教育/基礎研究を行っていました。2013年JAXA入社。宇宙マウス飼育ミッションを立ち上げから担当。2017年技術領域主幹、2022年から現職。 博士(理学)

[コメント]
「あこがれ」だけではなく、宇宙をより近くに「実感」してもらいたい。 2030年には75歳以上人口は2200万人を超えることが想定されています。現役世代の支えを可能な限り受けないよう「死ぬまで健康に生活できる」ことがより求められる時代になっていると思います。最先端の科学技術を用い「より高みへ、より遠くへ」行くだけでなく、「宇宙利用」をより生活・人生に密着した形で国民に還元するサイエンスを生み出すことを意識し、宇宙を実感してもらえるようにしたいです。

[登壇プログラム]
第3部:サイエンスと「きぼう」 ~極めてインパクトの高い科学成果を目指して~

金井 宣茂

金井 宣茂

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士

2009年宇宙飛行士候補者としてJAXA入社。2011年ISS搭乗宇宙飛行士として認定。2017年12月から約6か月の間ISSに滞在し、各種宇宙実験のほか船外活動やドラゴン補給船の把持などを担当した。

[コメント]
民間宇宙旅行!有人月面ミッション!!ワクワクするような新しい時代の宇宙活動が進みつつあります。これまで空想の世界であった宇宙世紀の始まりに、今、わたしたちは立ち会っているのかもしれません。これまでJAXAが、日本が積み重ねてきた技術や経験を、これからの宇宙活動の中でどのように役立てていくのか?これまでに得られた成果を、さらなる広がりを持って発展させていくには、どのようなアイデアがあるのか?本シンポジウムを通して、みなさんとともに考えてみたいと思います。

[登壇プログラム]
第3部:サイエンスと「きぼう」 ~極めてインパクトの高い科学成果を目指して~

山本 雅之

山本 雅之

東北大学 教授 / 東北メディカル・メガバンク機構 機構長

1983年、東北大学大学院医学研究科修了(医学博士)。 ノースウエスタン大学留学を経て1995年に筑波大学 先端学際領域研究センター教授就任。同大学 大学院医学研究科 研究科長を務めたのち、2007年より東北大学 医学系研究科 医化学分野 教授。 副学長・医学系研究科長・医学部長を経て2012年に東北メディカル・メガバンク機構 機構長就任、現在に至る。 日本学術会議会員(2017年9月まで)、東北大学 ディスティングイッシュトプロフェッサー、日本学術会議 連携会員。

[コメント]
新しい宇宙利用研究分野の開発と革新的新産業の創出の夢を育んで、「ISS・きぼう」の利用を推進し、さらに裾野を広げていくことは重要課題です。「ISS・きぼう」は医学・生命科学研究の発展にも、また、関連する産業の振興にも、大きな貢献をするものと確信しています。

[登壇プログラム]
第3部:サイエンスと「きぼう」 ~極めてインパクトの高い科学成果を目指して~

三原 建弘

三原 建弘

国立研究開発法人 理化学研究所 玉川高エネルギー宇宙物理研究室 専任研究員

1992年、理化学研究所 研究員補就任。並行して1995年に東京大学大学院理学系研究科(理学博士)取得、米国ウィスコンシン大学ポスドク研究員就任。1996年、理化学研究所 研究員就任。立教大学大学院理学系研究科客員准教授・宇宙開発事業団(現・JAXA)宇宙環境利用システム 招聘研究員・芝浦工業大学大学院 連携大学院 客員教授などを現職で務める。2013年より理化学研究所 専任研究員。

[コメント]
日本の全天監視装置MAXIは、「きぼう」船外実験プラットフォームから全天のX線星の活動を見張り、インターネットで毎日公開しています。また新星の発見をリアルタイム(最速10秒)で世界の天文学者に発信し、時間領域天文学に貢献しています。2022年8月からは、MAXIで見つけたX線新星を同じくISS上のX線望遠鏡NICERで自動観測するOHMAN計画も始まりました。ISSならではの最先端天文学を紹介します。

[登壇プログラム]
第3部:サイエンスと「きぼう」 ~極めてインパクトの高い科学成果を目指して~

近江谷 克裕

近江谷 克裕

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 首席研究員 / 大阪工業大学 客員教授

1990年、群馬大学大学院医学研究科修了(医学博士)。同年4月に(財)大阪バイオサイエンス研究所入職。1992年、新技術事業団 独創的個人研究育成事業「さきがけ研究21」研究員。1996年に静岡大学 教育学部助教授、2001年4月に(独)産業技術総合研究所 人間系特別研究体 研究グループ長、2007年に北海道大学大学院医学研究科教授に就任。 (独)産業技術総合研究所にて生物プロセス研究部門 研究副部門長、バイオメディカル研究部門 研究部門長を経て、2019年4月より(国)産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門 首席研究員。

[コメント]
生命科学における問いかけに対して、最良の答えを与えてくれるのが「きぼう」なのかもしれません。基礎研究における「謎・疑問」を答えてくれるばかりではなく、新たな研究展開、人類に貢献できる「知」を授けてくれることに、今は興奮しております。

[登壇プログラム]
第3部:サイエンスと「きぼう」 ~極めてインパクトの高い科学成果を目指して~

落合 俊昌

落合 俊昌

三菱重工業株式会社 防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部 営業部 次長

1991年、三菱重工業株式会社入社。宇宙開発事業団 宇宙環境利用研究センターに副主任開発部員として約3年の出向を経て、2013年に航空宇宙事業本部 宇宙事業部 宇宙利用推進室 設計課長。2017年より防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部 営業部 次長。

[コメント]
スペースシャトル、国際宇宙ステーション向けライフサイエンス系実験装置の開発に約25年間従事し、複数の実験ペイロードを宇宙に送り込んできました。また、大学研究者とともに立ち上げたポテンシャルユーザコミュニティーの事務局代表として、ユーザ候補の皆さんと約15年に渡って議論してきました。これらの経験から想うことは、一部の限られた人たちだけの宇宙から、アクセスしやすい開かれた宇宙に変えたいということです。このシンポジウムによって変化が生まれることを期待します。

[登壇プログラム]
第3部:サイエンスと「きぼう」 ~極めてインパクトの高い科学成果を目指して~

小川 志保

小川 志保

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 事業推進部長

2018年4月より現職。1995年から「きぼう」の利用企画・推進業務に関わり、きぼう利用戦略の策定を通じて、利用領域の重点化や民間利用拡大の仕組み作りを取り組んでいる。

[コメント]
科学実験が中心で職業宇宙飛行士が活動してきた国際宇宙ステーションも、宇宙旅行者が滞在して新たな「文化」と「知識」を生み出す場になりました。今、国際宇宙ステーションの運用延長議論が活発化しています。変革の時代となるこの2022年、みなさまと一緒にの先に、「ISS運用延長の先、"きぼう”の先に何をするか」をお話できればと思います。

[登壇プログラム]
クロージング

シンポジウム事前特番 KIBOドキュメンタリー 〜私たちの宇宙〜

2023年 1月29日(日) | 19時00分 - 20時00分

榎本 麗美

榎本 麗美

宇宙キャスター

宇宙キャスター、JAXA研究開発プログラム「J-SPARCナビゲーター」。YAC東京日本橋分団分団長。宇宙関連番組やイベントへの出演・企画や構成などを手掛け、現在は次世代への宇宙教育に力を入れている。

[コメント]
宇宙に触れ、目をキラキラ輝かせ成長をしていく次世代の姿に感動し、2021年から「宇宙のおねえさん」と名乗り宇宙教育に尽力して参りました。まさに「きぼうロボットプログラミング競技会」は、そんな感動の場。人生が変わるくらいの素晴らしい経験をした学生の皆さん、そして、そのチャレンジの場を用意するJAXAの皆さん。その暖かく強く繋がれるバトン、かつ汗と涙の結晶ともいえるきぼうの舞台裏をぜひご覧いただき、“きぼう利用とその先”について考えて頂けたら嬉しいです。

東京工業大学

三木 晴太

大坪 恵人

西尾 陸

東京工業大学 工学院機械系 松永・中条研究室

[コメント]
私たちは、「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)に東京工業大学チームとして参加し、国内予選で優勝、世界大会で3位という成績を収めました。Kibo-RPCに挑戦する過程では、「きぼう」運用管制室の見学など多くの貴重な経験ができました。ISSやそこで活躍する宇宙飛行士は私が宇宙業界を目指すきっかけであり、このような形で関われることは感慨深いです。 (リーダー・三木 晴太)

中須賀 真一

中須賀 真一

東京大学 大学院工学系研究科 教授

1983年東京大学工学部卒、1988年東京大学博士課程修了、工学博士。同年、日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所入社。1990年より東京大学講師、助教授を経て、2004年より航空宇宙工学専攻教授。日本航空宇宙学会、SICE、IAA等会員, IFAC元航空宇宙部会部門長、およびUNISEC-GLOBALは設立時より委員長。超小型人工衛星、宇宙システムの知能化・自律化、革新的宇宙システム、宇宙機の航法誘導制御等に関する研究・教育に従事。2003年の世界初のCubeSatの打ち上げ成功を含む超小型衛星14機の開発・打ち上げに成功。アジアをはじめ多くの国の超小型衛星をベースにした宇宙工学教育に貢献。政府の宇宙政策委員会委員等多数の政府委員を歴任。

[コメント]
宇宙開発においては、昨今、多種多様な業種による多様な利用が展開されつつあります。 ISSがその中でどんな役割を果たしていくか、興味深く見ていると同時に、自分も 何らかの形でその新しい展開に参加したいと思っています。ISSが多くの人にとって 欠くことのできない宇宙の拠点になることを祈っております。

谷垣 文章

谷垣 文章

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター 技術領域主幹

向井飛行士の初搭乗時からスペースシャトルおよびISSの生物系宇宙実験装置の開発、宇宙実験、教育ミッションに従事。途中、科学技術庁(現文部科学省)勤務。現在はアジア太平洋地域による「きぼう」利用を推進。

[コメント]
人類が宇宙で活動する本質的な意味・意義は何でしょうか。科学者・技術者にとどまらず、幅広い人たちが関与し、宇宙から何らかの影響(生活、社会、経済、文化、思想、価値観など)を受ける時代になりつつあります。また、宇宙は依然として挑戦・開拓の場であることから、人々の、特に若者の好奇心を駆り立てています。今回、シンポジウムの事前特番に出演させていただき、宇宙に挑戦した学生さんたちの声を聞きましたので、お楽しみに。宇宙の価値が垣間見られるかと思います。多様な分野の方々と、未来に向かって宇宙環境利用の挑戦を続けたいと思います。

梅村 さや香

梅村 さや香

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) インクリメント68マネージャ

2003年、宇宙開発事業団(現JAXA)入社。ISSに関する国際調整、生物系宇宙実験取りまとめ、ヒューストン駐在員、宇宙実験の成果アウトリーチや利用プロモーション担当などを経て現職。

[コメント]
私が担当するインクリメント68のキーメッセージは「世界が認め、求める和のリーダーシップ」。日本独自の利用技術が世界から認められたことによる多くの国際協力ミッションに加え、科学成果や探査につながる多種多様なミッションが行われています。これまで、きぼうを使っていただくための仕事に携わってきたため、たくさんの方に興味を持って頂けるのは万感の思いです。 ただ、まだまだ敷居が高いと思われがちのきぼう利用。本シンポジウムで、様々な利用のカタチと実態をご覧いただき、身近に感じていただけたら嬉しいです。そして将来、皆さんのアイデアを一緒に宇宙で形にできる日が来るのを楽しみにしています。

中野 優理香

中野 優理香

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) フライトディレクター

2012年JAXA入社。2014年にJAXAフライトディレクタ(JFD)、2017年にHTVフライトディレクタ(HTV FD)認定。現在はHTV-X 1号機リードFDの一人として運用/訓練を取り纏めている。

[コメント]
国際宇宙ステーションから先の活動を見据えて、「きぼう」運用で培った訓練・運用準備・実運用のノウハウを活かしながら改善していくフェーズに来ています。実際に機器開発やミッション提案をし、その後軌道上運用を開始するまでには様々な運用準備を行う必要があります。なるべくこの複雑なプロセスを分かりやすくし、運用管制チームでも最大限のサポートをしながら今まで以上に実験成果が出せるよう、プロセスの改善活動を行っているところです。国際宇宙ステーションと更にその先のPost ISSを、皆さんと一緒に「新しい機会の場」として作り上げていけるのを楽しみにしています。

大西 卓哉

大西 卓哉

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士

1975年東京都生まれ。2016年に、ISS第48次/第49次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに約113日間滞在。宇宙環境を利用した日本および国際パートナーの科学実験などを実施した。

[コメント]
今年のきぼう利用シンポジウムでは、宇宙利用実験・研究の現場であるISSでの滞在経験をもとに、事前特番で私たちの仕事のリアルを話させていただいています。ひとつひとつの研究が宇宙で実現するまでの流れや、宇宙での作業の裏話など、あまり一般の方々にはお話しする機会がないテーマについて語らせていただきました。事前特番を含め、今年のシンポジウムをきっかけに、より多くの方々が宇宙での実験・研究に興味を持ってくださることを、登壇者の一人として期待しております。

小山 宙哉

小山 宙哉

漫画家

漫画家。京都府出身。美術系の高校を卒業後、大阪市立デザイン教育研究所卒。デザイン会社のサラリーマンを経て、『モーニング』に持ち込みをした『ジジジイ』で第14回MANGA OPEN審査委員賞(わたせせいぞう賞)受賞。『劇団JET’S』で第15回MANGA OPEN大賞受賞。その後、こしのりょうの下でアシスタントをしながら『ハルジャン』の連載準備をし、モーニング2006年3・4合併号から『ハルジャン』を連載。続いて『ジジジイ-GGG-』を連載。 2007年12月からモーニングで連載している『宇宙兄弟』は初の週刊連載作品。この作品で2010年(平成22年)の第56回小学館漫画賞一般向け部門、2011年(平成23年)の第35回講談社漫画賞一般部門、2014年(平成26年)の手塚治虫文化賞読者賞を受賞している。

伊東 せりか

伊東 せりか

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士

「チャンスは今ここにあります」
漫画『宇宙兄弟』主人公・ムッタと同期のJAXA所属宇宙飛行士。元医師。 小学生の時に見た父・凛平の実験中の顕微鏡をのぞかせてもらった際に細胞がまるで宇宙のようにみえ、父も憧れた宇宙への夢を抱き始める。14歳の時に父をALS(筋萎縮性側索硬化症)で亡くす。 父を苦しめたALSをこの世から無くしてしまいたいと強く思い、無重力環境で薬の為の研究ができるISS(国際宇宙ステーション)行きを希望し宇宙飛行士に合格。 医者、宇宙飛行士という2つの大きな目標を叶え、歩み続けている。

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