SPEAKERS登壇者

ISS・「きぼう」 利用シンポジウム 2024

2024年 2月22日(木) | 10時30分 - 18時00分 (予定)

山岸 愛梨

山岸 愛梨

株式会社ウェザーニューズ ウェザーニュースキャスター 気象予報士

2008年入社。24時間生放送の気象情報番組「SOLiVE24」に気象キャスターとしてレギュラー出演。2018年からは「ウェザーニュースLiVE」の気象キャスターとして活躍中。気象予報士、防災士。星空案内人の資格を持ち、番組では星空解説や流星特番の進行なども務める。

[コメント]
進行役を務めさせていただけることを大変嬉しく思います。携わってきた皆様のお言葉や想いをより多くの方にお届けすることができるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。 多くの成果を残してきた「きぼう」が、これからどんな活躍を見せてくれるのか?私もファンのひとりとして楽しみにしております。

[登壇プログラム]
総合司会

佐々木 宏

佐々木 宏

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 理事 有人宇宙技術部門 / 国際宇宙探査センター(火星衛星探査機プロジェクトを除く)/ 宇宙探査イノベーションハブ

1987年、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。HOPE、OREXの研究開発、LE-7エンジンの開発の後、1994年よりHTVの開発を担当。HTVプロジェクトサブマネージャー、経営企画部次長、宇宙科学研究所科学推進部長、国際宇宙探査センター長を経て、2020年4月から現職。

[コメント]
現在、古川宇宙飛行士がISSに長期滞在中ですが、2030年以降のポストISSに向けた新しい実験や取り組みを進めています。また、月周回有人拠点ゲートウエイや月面の活動の準備も本格化し、有人宇宙開発利用の未来が拡がりつつあります。 これまで多くの成果を創出してきた「きぼう」日本実験棟ですが、これから数年間は、これらに将来に向けた利用や実証を行う重要な時期になります。今年のきぼう利用シンポジウムは、探査のシンポジウムとの共同開催とし、どのようにきぼうを使い尽くすかを議論いただきます。皆様のご参加をよろしくお願いします。

[登壇プログラム]
オープニング

鈴木 優香

鈴木 優香

文部科学省 研究開発局 宇宙開発利用課 宇宙利用推進室 室長

文部科学省では、ライフサイエンスや海洋科学技術の振興、宇宙開発、大学行政などに従事。入省後、米国ミシガン大学大学院で公共政策を学んだほか、北九州市、日本医療研究開発機構(AMED)、内閣官房新しい資本主義実現本部事務局に出向。2023年7月から現職。

[コメント]
地球低軌道の利用について、国際宇宙ステーション(ISS)の開発や運用を国際プロジェクトとして実施してきましたが、ポストISSでは、民間主導で進めていきたいと考えています。また、昨年末には、民間企業・大学等の技術開発や商業化を支援するため、JAXAに宇宙戦略基金を創設することを決定しました。このほか、月やその先の火星を目指す、新たなプロジェクトがはじまっています。本日は、このような背景を踏まえて、「きぼう」をどのように利用していくべきか、皆さんと一緒に考えていければと思っています。

[登壇プログラム]
オープニング

白川 正輝

白川 正輝

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター センター長

1994年4月、宇宙開発事業団(現JAXA)入社。2004-2006年、内閣府(科学技術政策担当)勤務。きぼう利用センター技術領域主幹、きぼう利用企画グループ長等を経て、2022年4月より現職。博士(工学)

[コメント]
入社以来、宇宙環境利用及びISS計画に関する業務に従事し、最近では「きぼう」での小動物利用研究や国際調整を推進してきました。現在はきぼう利用戦略の策定、きぼう利用に関わるプロモーション、国際調整等を担当しています。「きぼう」が科学研究や技術開発の分野で優れた成果を蓄積し、地上社会や将来の日本の有人技術に不可欠な軌道上の研究開発プラットフォームとして幅広く認識されるよう、戦略的な取組みを推進したいと思います。参加者の皆さまには、是非きぼう利用の状況や取組みの最前線についてご理解いただき、引き続きご支援を頂ければ幸いです。

[登壇プログラム]
オープニング、クロージング

古川 聡

古川 聡

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 宇宙飛行士グループ 技術領域上席 宇宙飛行士

1964年神奈川県生まれ。2011年に、第28次/第29次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして国際宇宙ステーション(ISS)に165日間滞在。滞在中は、「きぼう」での実験やISSの維持管理を行ったほか、最後のスペースシャトルミッションとなったSTS-135ミッションの支援などを実施した。2023年8月より、約半年間の予定で、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中。

[登壇プログラム]
オープニング

本原 守利

本原 守利

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター 技術領域主幹

2001年の入社以来、「きぼう」の利用推進に従事。2011年-2013年内閣官房/内閣府(宇宙)、2018年-2020年総務部を経て2020年より現職。

[コメント]
宇宙旅行者もISSに滞在できる時代になりました。地球低軌道がいよいよ民間ビジネスの場として拡がりつつあり、とても興奮しています。本日のシンポジウムが、『皆様の仕事において「きぼう」を使うとしたら』を考えるきっかけづくりに貢献できれば幸いです。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

芳澤 僚

芳澤 僚

Space BD株式会社 事業ユニット長 ISSプラットフォーム事業

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社にて、消費財・食品・電機メーカーや総合商社などの業界において、中長期的な戦略策定や新規事業開発といったテーマからオペレーション効率化や組織再編等のテーマまで幅広く経験。 2022年2月、Space BD株式会社入社。微小重力空間を用いたライフサイエンスサービスを梃子に、ポストISSを見据えた将来事業を検討。

[コメント]
Space BDは、JAXA様初の民間開放案件「ISS『きぼう』からの衛星放出事業」の事業者に選定いただいたことを皮切りに、機器実証、ライフサイエンス実験、ブランディング・マーケティング利用、教育プログラムなどの幅広い「きぼう」利用に携わって参りました。宇宙ステーションの商業化を見据える今このタイミングで、ワクワクするような新しい事業の実証の場として「きぼう」に携わっていきたいと思っています。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

中尾 一博

中尾 一博

全日空商事株式会社 事業創造室 副室長

1992年 全日空商事株式会社へ入社。海外合弁事業、空港免税事業、ANAが世界初のローンチカスタマーとなったボーイング787向けイニシャル整備用機材の導入や国内重工業への航空機エンジン修理用部品販売等を経験。英国、米国、シンガポールでの海外駐在経験を活かし、2021年4月より組成された事業創造室の副室長として宇宙ビジネス開発を担当。現在は人工衛星打上げに関わる各種ソリューションや資本提携、商社機能を活かしたサービスを開発中。

[コメント]
ANAグループはグループ経営ビジョンにおいて『ワクワクで満たされる世界を。私たちは空からはじまる多様なつながりを創り、社員・お客様・社会の可能性を広げていきます』と掲げております。『ポストISS』に向けて当社のような非宇宙企業がどのようにワクワクで満たされる世界を創造し可能性を広げていけるのか、このような機会にディスカッションできる事を大変楽しみにしております。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

森 徹

森 徹

株式会社デジタルブラスト 宇宙開発事業部 シニアマネージャー 副部長

宇宙関連企業にて、国際宇宙ステーション(ISS)関連業務に従事。宇宙実験を主軸にISS日本実験棟「きぼう」の運用立ち上げに携わり、地上管制官として宇宙実験運用管制の業務にあたった他、訓練インストラクターも務め各国宇宙飛行士への訓練提供も行った。NASA・ESA等のISSパートナー国との計画調整やユーザインテグレーション、アジア太平洋諸国の宇宙機関との「きぼう」利用促進調整など、ISS利用に係る多様な経験を経た後、DigitalBlastに参画。Post-ISSを見据えた宇宙環境利用事業開発を担当。

[コメント]
DigitalBlastは「宇宙に価値を。」提供するために、「きぼう」による唯一無二の環境を最大限活用することで民間の宇宙実験を促進し、ISS退役後の民間LEOステーション時代に誰もが宇宙環境の利用を発想し、それを実現させる環境構築を目指しております。そのための足掛かりとして、当社では小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」の開発を進めております。今回、同じ世界を目指す皆様との議論を通じて、より良い宇宙環境利用の商業化への道筋が描けることを楽しみにしております。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

井上 実沙規

井上 実沙規

三井物産エアロスペース株式会社 航空宇宙第三部 宇宙事業室 マネージャー

2015年4月に日本電気株式会社へ入社し、衛星コンポーネント開発、宇宙領域に於ける新規事業開拓を担当。2020年8月、三井物産エアロスペース株式会社入社。現在は、三井物産株式会社に出向し、ISS利用を含む宇宙利用拡大、日本モジュール事業の実現に向けた取組みを推進中。

[コメント]
三井物産グループは、「きぼう」の後継機となる日本モジュールの保有・運用事業の事業化を通じ、地球低軌道における日本の強みを活かした経済圏の構築に挑戦しております。ポストISSに向けて求められる商業利用とは何か、今後の大きな展開や展望に向けて求められる官民の取り組みは何か、皆様と議論できることを楽しみにしております。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

岡田 久仁子

岡田 久仁子

有人宇宙システム株式会社 新事業開拓室 室長代理 兼 ISS 利用運用部 利用開拓グループ グループリーダ

国際宇宙ステーション(ISS)/日本実験棟「きぼう」における宇宙利用を、ユーザインテグレータ、実験運用管制要員、運用プロダクツ作成の立場から、長年支援。実験運用管制要員として、科学利用以外にも有償利用の軌道上運用に貢献。近年は、そこで得た知見・経験を活かし、民間企業の「きぼう」を利用するお手伝いや、宇宙低軌道における商業活動の発展を目指し、新規ビジネス開拓に取り組む。

[コメント]
「きぼう」の利用・運用の初期段階から、国際宇宙ステーション業務に携わっている自分が、LEO商業化に係る仕事をしていることは、非常に刺激的であり、且つ感慨深くもあります。自分の経験を活かしつつも、柔軟な発想・進化が求められる中、本シンポジウムを通して、議論させていただくことを楽しみにしております。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

松村 祐介

松村 祐介

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 有人宇宙技術センター 技術領域上席

1993年4月、宇宙開発事業団(現JAXA)入社。人工衛星の設計、「きぼう」の開発・運用、経営企画部、人事部等を経て、 2022年から現職。

[コメント]
人類史上初めて、有人宇宙拠点が経済圏・生活圏になろうとしているパラダイムシフトの瞬間に、皆さまと一緒に立ち会いたいと思っています。

[登壇プログラム]
第1部:「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用~

芝 大

芝 大

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 きぼう利用センター きぼう利用企画グループ グループ長

医学部教員として約10年間、医学教育/基礎研究を行っていました。2013年JAXA入社。宇宙マウス飼育ミッションを立ち上げから担当。2017年技術領域主幹、2022年から現職。 博士(理学)

[コメント]
「あこがれ」だけではなく、宇宙をより近くに「実感」してもらいたい。 2030年には75歳以上人口は2200万人を超えることが想定されています。現役世代の支えを可能な限り受けないよう「死ぬまで健康に生活できる」ことがより求められる時代になっていると思います。最先端の科学技術を用い「より高みへ、より遠くへ」行くだけでなく、「宇宙利用」をより生活・人生に密着した形で国民に還元するサイエンスを生み出すことを意識し、宇宙を実感してもらえるようにしたいです。

[登壇プログラム]
第2部:「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造~

金子 新

金子 新

京都大学 iPS細胞研究所 副所長・教授 / 筑波大学 医学医療系・教授

京都大学iPS細胞研究所・増殖分化機構研究部門 免疫再生治療分野 教授。専門は、免疫再生、腫瘍・感染免疫。iPS細胞の特性を生かした免疫再生治療の実現に向けた研究を行っている。1995年筑波大学医学専門学群卒業、同大学大学院医学研究科において造血幹細胞遺伝子治療ならびに免疫遺伝子治療の研究を行う。2002年博士(医学)取得。大学院卒業後は、日本学術振興会特別研究員、筑波大学血液病態制御医学(血液内科)講師としてT細胞遺伝子治療の基礎研究と臨床研究を行う。2005年サンラファエレ研究所(イタリア)研究員を経て、2008年東京大学医科学研究所助教、2012年より京都大学iPS細胞研究所准教授、2020年より、現職、及び、筑波大学医学医療系・臨床医学域 がん免疫治療研究分野教授。2013年から17年iPS細胞研究所附属細胞調製施設(FiT)施設長、2021年から2022年同研究所附属動物実験施設施設長、2022年から同研究所副所長を兼任している。

[コメント]
地球低軌道で安定して細胞を培養するプラットフォームを作るー宇宙空間を「利用」した真の実用化・産業化を実現する礎となる研究へ参加する魅力を、一研究者の視点でお伝えできればと思います。

[登壇プログラム]
第2部:「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造~

高橋 智

高橋 智

筑波大学 医学医療系・教授 / トランスボーダー医学研究センター・教授

1987.3 東北大学医学部 卒業
1991.3 東北大学大学院医学研究科博士課程病態免疫学専攻 修了
1991.5 スイスジュネーブ大学ポストドクタルフェロー
1995.5 東北大学助手 医学部医化学第二講座
1996.4 筑波大学講師 基礎医学系
2000.8 筑波大学教授 基礎医学系
2002.2 筑波大学生命科学動物資源センター教授兼任
2017.4 筑波大学トランスボーダー医学研究センター教授兼任

[コメント]
科学技術の発展により宇宙はより身近になり、これまでの探査の時代から活用の時代に入りつつあると思います。このシンポジウムを契機として、より幅広い分野の方々が、宇宙での研究や産業利用へ参加していただけることを期待しています。

[登壇プログラム]
第2部:「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造~

小林 俊寛

小林 俊寛

東京大学 医科学研究所 幹細胞治療研究センター 再生発生学分野・特任准教授 / 自然科学研究機構 生理学研究所 行動・代謝分子解析センター 遺伝子改変動物作製室・准教授(兼任)

2010年、東京大学新領域創成科学研究科修了 (生命科学博士)。同年 4月から科学技術振興機構 ERATO 中内幹細胞制御プロジェクト、研究員、2013年からケンブリッジ大学ガードン研究所、研究員を経て、2017年、自然科学研究機構 生理学研究所 助教に赴任。2021 年より東京大学医科学研究所 幹細胞治療研究センター 再生発生学分野で特任准教授として独立。同年から自然科学研究機構 生理学研究所 准教授も兼任。

[コメント]
宇宙空間で子孫を残すことができるか?という問いは、私たちが漫画や SF の世界で思い描くような人類の宇宙での生活に向けて重要な課題の一つです。私たちはその実現可能性を検証するため、今回 ISS・「きぼう」で幹細胞などを使った新たなミッションを進めることになりました。本シンポジウムでは宇宙実験を通じて様々な生命現象を解き明かすミッションを進めておられる研究者たちとお話しできるのを楽しみにしています。

[登壇プログラム]
第2部:「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造~

清水 達也

清水 達也

東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 所長・教授

1992年東京大学医学部医学科卒業後、循環器内科医師として病院勤務。1995年東京大学大学院にて分子生物学研究に従事。1999年学位取得後、東京女子医科大学先端生命医科学研究所で世界初日本発の細胞シート技術を用いた再生医研究を開始。拍動立体心筋組織、血管付き組織、創薬モデルなどを開発。2011 年同研究所教授、2016 年同研究所所長に就任。近年、培養肉に代表される細胞農業分野の研究開発にも取り込む。特に、藻類と動物細胞を用いた穀物フリー・動物フリーの循環型培養肉生産システムを開発しており、宇宙空間での利用も視野に入れている。

[コメント]
宇宙空間を利用したライフサイエンス研究は今後ますます重要となることが予測されます。我々も医療や食料分野での宇宙研究を推進し、その発展に寄与していきたいと考えています。

[登壇プログラム]
第2部:「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造~

金井 宣茂

金井 宣茂

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 宇宙飛行士グループ 宇宙飛行士

2009年宇宙飛行士候補者としてJAXA入社。2011年ISS搭乗宇宙飛行士として認定。2017年12月から約6か月の間ISSに滞在し、各種宇宙実験のほか船外活動やドラゴン補給船の把持などを担当した。

[コメント]
日本実験棟「きぼう」の運用も15年を経過し、地球低軌道の実験施設を使った科学研究は、もはや特別なものではなくなりつつあります。現代社会の複雑な諸問題に立ち向かうために、科学技術立国として新たな価値を創出するイノベーションが求められる中、「きぼう」を活用することで生み出される、世界をリードするようなトップサイエンスについて、みなさまとともに考えたいと思います。

[登壇プログラム]
第2部:「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造~

Robyn Gatens

Robyn Gatens

アメリカ航空宇宙局(NASA) 宇宙運用ミッション部門 国際宇宙ステーション部長

[登壇プログラム]
第3部:「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路~

植松 洋彦

植松 洋彦

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 参与 Post ISS検討チーム長

初号機開発から最終号機の運用までHTVに16年間従事し、現在は有人宇宙技術部門参与・ポストISS検討チーム長として、JAXA内議論のとりまとめ役。

[コメント]
ISS運用が2030年まで延長され、米国ではポストISSを見据えたCLDプログラムによる商業宇宙ステーション検討が進んでいます。日本国内でも数々の企業が様々な形で事業参入を計画しており、地球低軌道活動において日本企業が力強くプレゼンスを示していくことが期待されます。JAXAとしては技術面だけでなく、法的枠組みなど多面的にそれを後押ししていく所存です。

[登壇プログラム]
第3部:「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路~

山崎 秀司

山崎 秀司

Space BD株式会社 事業ユニット長 ISSプラットフォーム事業

2012年、国内大手メーカーに研究職として入社。ライフサイエンス分野の新規事業を提案し、事業推進を通じて研究開発、製造、営業など幅広い業務を経験。その後、同事業リーダーとなり、プロジェクトマネジメントに従事。2022年4月、Space BD株式会社に入社。JAXA民間パートナーとして「高品質タンパク質結晶生成実験(PCG)」の営業を担当。現在はISSプラットフォーム事業にて、宇宙×ライフサイエンスをテーマにした事業開発およびポストISSの検討を行う。

[コメント]
当社は「きぼう」利用関連で船外・船内ともにJAXA民間パートナーに選定いただいている唯一の企業です。これまで、宇宙の利用開拓を推進し、実績を積んでまいりました。ポストISSおよび宇宙の商業化を見据えた更なる民需喚起に向けて、「きぼう」とその先の可能性を議論できることを楽しみにしています。

[登壇プログラム]
第3部:「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路~

小正 瑞季

小正 瑞季

一般社団法人 SPACE FOODSPHERE 代表理事

2008年に慶應義塾大学大学院修了後、大手金融機関を経て、2015年にリアルテックファンドへ参画。ispace(月面輸送船)、QPS研究所(小型レーダー衛星)、アークエッジ・スペース(超小型衛星)、MJOLNIR SPACEWORKS(ハイブリッドロケットエンジン)、WOTA(水再生技術)、インテグリカルチャー(食料生産技術)、エマルションフローテクノロジーズ(レアメタル精製・リサイクル技術)など人類の宇宙進出に必要となる技術を持つベンチャーを幅広く支援する。並行して、2019年にJAXAやシグマクシスら30以上の企業等と共に地球と宇宙の食の課題解決を目指すSpace Food Xを創設。2020年には一般社団法人SPACE FOODSPHEREとして会社化し代表理事を務める。2021年より内閣府が主導するスターダストプログラムの「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」戦略プロジェクト(農林水産省主管)の研究開発責任者を務める。

[コメント]
人類の持続可能な未来のために地球低軌道の環境をいかに利用すべきか、その中で日本が担うべき役割や勝ち筋が何か、第一線で活躍されている方々のお考えを伺いつつ、ぜひ議論ができればと思います。

[登壇プログラム]
第3部:「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路~

山本 雄大

山本 雄大

三井物産株式会社 宇宙事業開発室 チームリーダー

2013年4月に三井物産株式会社に入社。初期配属の建機・産業システム部にて海外関連会社の経営・管理を担当した後、2015年7月に航空交通事業部に異動し、海外エアライン向けの航空機エンジンのリース営業を担当。2017年7月よりフランスに駐在し、宇宙・航空・防衛領域の新規案件開拓に注力。2020年10月に宇宙事業開発室に帰任。現在は宇宙ステーションチームリーダーとして、米国企業との提携、ISS利用開拓、日本モジュール概念検討等を推進。

[コメント]
ポストISSの時代において、日本がどうあるべきか。この難題に挑戦していることを、誇りに感じています。宇宙ステーションのビジネスポテンシャルをお伝えできればと思いますので、是非ご参加ください!

[登壇プログラム]
第3部:「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路~

榎本 麗美

榎本 麗美

宇宙キャスター

宇宙キャスター® / J-SPARCナビゲーター / 一般社団法人そらビ代表理事 / 日本宇宙少年団 東京日本橋分団長
理工学部バイオサイエンス学科卒業後、西日本放送アナウンス部へ入社。2007年フリーアナウンサーとして活動。2019年から宇宙キャスター®として、「Crew Dragon宇宙へ」など多くの宇宙番組を企画し放送。2020年、JAXA研究開発プログラム「J-SPARCナビゲーター」就任。宇宙関連の活動が評価され「日テレAWARDS2022」にてバリュアブル・パートナー賞を受賞。また、JAXAや民間企業主催イベント・番組出演のほか、自ら宇宙イベントを企画・主催。2021年には宇宙飛行士選抜試験の受験者を対象とした「めざせ!未来の宇宙飛行士講座」を開講し、生徒2名が選抜試験でセミファイナリストに。現在は、子ども達の宇宙教育の場「YAC東京日本橋分団」を立ち上げ、宇宙時代に活躍できる次世代育成に尽力。テレビ東京「おはスタ」にて「宇宙のおねえさん」として出演中。

[コメント]
ISSの運用が2030年まで延長され、現在は「ポストISS」における日本としての在り方が検討されています。私は、この転換点が「きぼう」の未来にとって大きなチャンスであるのではとワクワクしています!これから再び人類が月に降り立ち、さらに火星を目指していく中で、ポストISSはどのようなものなのか、きぼうで培った技術や経験はどう紡がれていくのかなど、本シンポジウムを通して皆様と考えていけたらと思います。

[登壇プログラム]
第3部:「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路~

若田 光一

若田 光一

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 特別参与 宇宙飛行士

JAXA宇宙飛行士グループ長、NASA宇宙飛行士室ISS運用部門チーフ、JAXA ISSプログラムマネージャ、JAXA理事等を歴任。 2014年に日本人初となるISS船長を務める。5回の宇宙飛行における宇宙総滞在時間は504日。

[コメント]
2022年10月から2023年3月までのISS長期滞在を振り返り、クルードラゴンによる宇宙往還、ISS「きぼう」での利用ミッションにおける宇宙飛行士の活動を紹介し、合わせてGateway、月探査への期待について触れたいと思います。

[登壇プログラム]
特別パート

山中 浩二

山中 浩二

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 国際宇宙探査センター センター長

1992年 宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。1998年 技術試験衛星ETS-VIIのランデブ・ドッキング実験でフライトディレクタを担当。2009年 HTV(こうのとり)の初代フライトディレクタとして、HTV1号機の初飛行とISSとのドッキングに成功。2013年 NASAからの依頼を受け米国Cygnus宇宙機の日本側フライトディレクタとしてISSとのドッキングに成功。以降HTV9機、Cygnus 9機(日本側共同運航分)の計18機が成功。研究開発部門ユニット長を経て2023年より現職。

[コメント]
「『きぼう』から月周回そして月面へ」と題し、ISSの次の国際有人ステーションとして月周回軌道上に建設されるゲートウェイ、そして先日のSLIMの着陸成功によって日本にとっても本格的に利活用する場となってきた月面。これらを日本がどのように利用活用していくかを皆さんと一緒にお話しできればと思います。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~

小川 志保

小川 志保

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 事業推進部 部長

1995年から「きぼう」の利用企画・推進業務に関わり、きぼう利用戦略の策定を通じて、利用領域の重点化や民間利用拡大の仕組み作りを取り組んできた。2022年4月より現職として、部門事業を推進。

[コメント]
地上から400㎞にあるISSが宇宙環境利用の中心でしたが、今やGatewayや月へと「その先」が拡がっています。「きぼう」利用で見られた科学的知見を生かして、重力環境や宇宙放射線環境の違いから新たなサイエンスや技術実証を見出していきたいです。「その先」は無限です。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~、クロージング

諸田 智克

諸田 智克

東京大学 理学系研究科 地球惑星科学専攻 准教授

金沢大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。宇宙航空研究開発機構プロジェクト研究員、国立天文台研究員、名古屋大学環境学研究科助教、同講師を経て、2019年より現職。博士(理学)。専門は惑星科学、惑星探査、惑星や衛星、小惑星の地形や色、内部構造の情報から太陽系天体の進化史の復元を目指している。月周回衛星かぐや、小惑星探査機はやぶさ2、月極域探査機LUPEXなど多くの惑星探査計画に参加。

[コメント]
月面は科学の場であると同時に、将来の宇宙産業のフロンティアでもあります。月面探査の初期フェーズは科学探査や資源・環境調査が主体となると予想されますが、その先にある月面利用、産業の構築を見越した長期的戦略を持って進めることが重要であると考えています。将来の月面利用に必要となる要素技術をいかに早い段階で宇宙実証していくのか、その実現に向けてまず取り組むべきことは何か、様々な分野の方々と議論できればと思います。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~

三田 肇

三田 肇

福岡工業大学 工学部 生命環境科学科 教授

1987年に東京工業大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻修士課程修了後、民間企業を経て、筑波大学へ。2007年より現職。2015年から継続的にきぼう曝露部を利用し、有機物や微生物を宇宙環境に曝露する実験を実施。

[コメント]
2015年より継続的に、ISSの曝露部を利用して、宇宙塵の捕集や、生体関連有機物や微生物などを宇宙環境に曝露する実験「たんぽぽ」を進めてきました。しかし、ISS軌道は深宇宙環境と大きく異なります。そこで、今後、他の惑星や衛星上での有機物の変化や微生物の生物可能性を示すためには、Gatewayや月面を利用した実験を行う必要があると考えています。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~

若山 照彦

若山 照彦

山梨大学 発生工学研究センター センター長・教授

1996年に東京大学大学院農学系研究科獣医学専攻修了後、日本学術振興会特別研究員としてハワイ大学医学部へ留学。以降、ロックフェラー大学、理化学研究所等にて、発生工学や宇宙生殖学の研究に従事し、2012年より山梨大学。2014年より現職。

[コメント]
SF映画などでは人類が宇宙へ進出し繁栄するのが当然のように扱われていますが、実は哺乳類が宇宙や他の星で子供を作れるのかわかっていません。はたして人類は宇宙放射線が飛び交い重力が異なる他の星でも子供を作れるのでしょうか。私たちは哺乳類の宇宙生殖について様々な方法で研究し、明らかにすることを目指しています。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~

稲富 裕光

稲富 裕光

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所 学際科学研究系 教授(研究主幹)

1992 年に東京大学大学院工学系研究科博士課程を修了後、同年から現在まで宇宙科学研究所学にて宇宙環境利用科学の研究に従事。2014 年より現職。

[コメント]
ISS利用で培ってきた科学技術や経験等を、地上から約38万kmもの遠くにあるGatewayそして月ならではの環境を活かして、どのようにしてさらなる発展や新たな領域の開拓につなげていくのか、そしてその新たな場で得られると期待される成果を将来の人類の活動に還元していくのかについて議論出来ればと思います。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~

星野 健

星野 健

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙技術部門 月極域探査機プロジェクトチーム サブマネージャ

1994年4月にJAXA前身の航空宇宙技術研究所に入所、JAXAでは総合技術研究本部、月・惑星探査プログラムグループ、宇宙探査イノベーションハブ、国際宇宙探査センターにて月探査技術の研究開発に携わる。2020年1月より現職。

[コメント]
JAXAはSLIMの月着陸に続き、LUPEXで月の南極探査を予定しています。ISSやGatewayを活用し、より多くの人々が月探査に参加できるようにすることも重要です。私はLUPEXに関わることにより、人類の未来に貢献したいと考えていますが、今後の月探査が人類の知識や技術の進歩にどのように具体的に貢献できるか議論できると嬉しいです。

[登壇プログラム]
第4部:「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる~

※プロフィールの内容は変更となることがあります

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